ポストに話しかけているおじさまを見た。なんだか可愛くて和んだ。

寒い日が続きます。
ミカンとこたつと猫が手放せない今日この頃。

――師走、年末。
世間は忘年会シーズンですね。

唐突ですが、さきほどの宵の口の出来事を聞いてください。

ヤボ用で繁華街を歩いていましたところ、
酔っぱらっていると推測される一人のサラリーマン風おじさまを発見しました。

彼は郵便ポストに向かって、なにやらブツブツと話しかけていました。

それとなく近づいて耳をすますと、

「赤いなあ……う~ん、赤いなあ……うん……赤い……」
「ふぇぇ、赤い、アカいなぁ、んー、赤いわあ……」

という呟きが聞こえてきました。

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どうやら、郵便ポストに向かって「おまえは赤いなあ!」ということを言っているようです。
それ以上でも以下でもなく、しきりに「ポストは赤い」という口上を繰り返していらっしゃいます。

おじさまのお連れ様はいらっしゃらない様子。
お一人で果敢にポストと対峙しておられます。

そのお顔は良い感じで赤く染まっています。
郵便ポストに負けじと染まった朱の顔色から想像するに、忘年会の1次会で飲んだお酒が良い感じに効いているご様子でした。

一人、ポストにモショモショ話しかけるおじさまは、そこはかとなく哀愁を漂わせておりました。
お酒で自我を解放したその姿は哀しくも可愛らしく、なんだかとても和みました。

アルコールパワーでリミッターを解除されたおじさまが一番したかったことが、ポストに向かって「君は赤い」という事実を突きつけることだったのかと想像すると、彼の生き様、哲学に震えがきます。

わたくしも毎日、壁に話しかけるのが日課でありますが故、ヒトで無いものに語りかける仲間――同士の姿にそっとエールを送りつつ、その場を後にしました。

そして同時に、ポストに話しかけるおじさまが、わたくしの父でなかったことに心から安堵しました。

あのおじさまの海馬は、ポストに必死に話しかけた記憶を明日まで保てるのでしょうか。
その記憶は、やがて彼の中で黒歴史と化すのでしょうか。
それとも、ポストなだけに赤歴史――(笑うところ)

ふぅ。
可愛らしいおじさまに祝福を。
……世界が平和でありますように。

【まとめ】
おさけの のみすぎには ちゅうい しよう。

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